今、多くの会社で「社員の採用に悩んでいる」
と言う声が飛び交っています。
あなたの会社ではいかがでしょうか?
もし当てはまるなら、新たな社員の採用活動と並行して、
同時に、既にいる社員を引き止めること、つまり
「離職率を下げる取り組み」が重要になってきます。
実際のところ、「やりがいが感じられない」と言う理由で、
簡単に会社を辞めてしまう人も多いようです。
最近では、入社して3年後に入社した社員の3分1が退職していると
言われています。
そして、特に問題とされているのは、
若手社員らが次々辞めていく「連鎖退職」です。
ある日突然社員が次々と辞めていく。
このような連鎖退職が原因の倒産も、今増えてきています。
なぜこのような問題が起こるのか?
それは世代間での価値観の違いも多いかと思います。
本当は「上司に話を聞いてほしい」「悩みを相談したい」と思っていても、
「仕事は、見て覚えるものだ!」「自分で盗め!」というように、
部下に対して、ただ「頑張れ」と努力と根性で、
鼓舞したりしていないでしょうか?
この様な”体育会系的な価値観”を持った世代が、
会社を支えてきた事実は確かにあります。
ただ、だからと言って、これを「最近の若者は根性がない」
などと断罪してしまうのは簡単ですが、
それでは根本的な解決策にはなりませんね。
そこで、「なぜ社員が辞めてしまうのか」の理由について
掘り下げてみましょう。
まず、やりがいが感じられないと言う言葉の裏には、
2つの理由があると考えられます。
1つは、「①意味のわからない仕事の振り方をされる」から。
つまり具体的な説明もなく、ただ「これをやっておけ」と言われ、
それが何のためにやるのかもよくわからず、
単なる作業としてやっている場合です。
その場合、社員はそこに意味を見いだすことができず、
やりがいが感じられません。
もう一つは、「②やっても認めてくれない」から。
つまり、上達している実感が持てないので、
気力が持たないと言うことです。
そして、やりがいが感じられない時に、
誰か先輩に相談できれば良いのですが、
「③誰に相談していいかがわからず、孤立無縁になっている」
状況が続くと、やりがいが見出せず、辞める可能性が高まるでしょう。
以上の3つは、「給料が高いかどうか」あるいは
「休みが多いかどうか」などの待遇面とは関係がありません。
いわゆる「仕事の与え方」の問題です。
つまり、お金の問題ではないので、
儲けが出ているか否かに関係なく、その気になれば
どの会社でも取り組めることです。
そこを見落としたまま、単に
「人が集まらないから、給料を上げなければ」
などと発想すると、根本的な解決にならない場合があるので
注意したいものです。
したがって、上記の3つの逆のことを実践することが、
社員が辞めることを踏みとどまらせます。
①「その仕事にどんな意味があるか」
「なぜあなたにやってほしいか」を予め伝える。
②その仕事を完了したときに、期待通りの仕事なのか否か、
そして「どこが良くて、どこに改善の余地があるか」
をフィードバックする。
③「仕事で困ったら、誰に相談すればいいか」を予め決めておき、
1人で抱え込まなくて済むようにする。
できることからトライしてみましょう!
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